2010/09/14

愛するということ。

  愛するということ [単行本]
Erich Fromm (著), エーリッヒ・フロム (著), 鈴木 晶 (翻訳)

 随分、大袈裟な本をいきなり取り上げやがって、という声が聞こえてきそうですが、まあ、そんなに大仰でもないので、ちょっと付き合って下さい。ことあるごとに、愛がどうとか。さらに、「ALL IS LOVE IS ALL」とか言い続けている保坂でありますから、「じゃあ、愛ってなんだよ、おい」っていう突っ込みも受けるべきだろうと、最近思い始めたのです。しかし、今まで、そういう突っ込みってされたことがなくて。だから、その類の質問に答えることがなかったので。あまり発言をしたこともないし。自ら言いながら、愛というものを、感覚や、本能というもので片づけようとしたり、愛が全てだってみんなわかってるでしょう?というような無鉄砲な意識で今まできたけど、結局、自分で自分を突っ込まざろう得ない状況が最近ありまして。「愛ってなんだよ?」ってね。「お前解ってるのか?」ってね。というわけで、なんだろう…って自問自答していた矢先にこの本に出逢いました。
 最初に言いますが、別にこの本を読めば、愛の全てが解るわけではありません。説教臭いことも皆無。あくまでもヒントであり、あくまでも手段です。全てを論理的に愛について語っている本です。でもその論理的思考がとてもしっくりと来ました。ちょっと固く言うと、現代社会、資本主義・市場主義社会における愛の位置づけ。さらに宗教における位置づけ。または、人間の根本における生存に対する位置づけ。それらをとても明確に記しています。さらにこの本の原題は、「ART OF LOVING(愛は技術)」ということです。愛を技術であると言い切っています。この切り口の豪快さ。さらにその豪快さから突き詰める論理的記述がとても痛快であるのです。
 もしかしたら僕がここで取り上げるようなもんでは無いのかも知れません。この本の初版は、実は、1959年です。すでに50年以上の月日が流れています。でもここで語られている内容は全然色褪せていない。初版の件を知らなくても、全然今という時代で読める。もしかしたら初版の時代にはあまり受け入れられなかったのかも知れない。今だからこそ、50年の月日を流れて輝きはじめているのかも知れないって思います。

 親愛なるあなたへ。

 僕は愛がどうだこうだ言い続けていますが。

 どうやらまだまだ未熟者であり。

 大切なあなたさえも幸せにすることが出来ない馬鹿野郎なのです。

 そんな、僕にも、今、気付いたことがあります。

 愛が大切なことを教えてくれたのはあなただということです。

 恥ずかしい言葉をここに記すことは、とても勇気がいることですが。

 解き放った瞬間に、自分が解放されればと思い。

 記しました。


 なんちゃてー(笑)。

 これでいいのだ。

5 件のコメント:

  1. なんかぜんぜんコメントできない!

    ところでおじさん、事故ったの?大丈夫?
    大事にしてね~

    今日、おじさんのCD聞いたよ~
    超よかったよ~ありがとう!

    隠れアジカンファン 本多より

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  2. 「愛だろ、愛っ。」 by永瀬正敏(サントリー ザ・カクテルバーCMより)

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  3. おう本多。コメントできずらかったかい?最近みんなのコメントが少ないのはそのせいなのかな…(寂しがり屋)。CDよかったかい?俺の魂込めた選曲だぜい。遠く彼方の欧米で聞きまくってくれー。メールするぜ。ちかぢか。

    おう、白木のお嬢さんよ。
    へへへ。あんがとよ。へへへ。俺は行くぜ。止めたって無駄だぜ。

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  4. ありがとうございます(^-^)
    私の勤めてるとこからの出版物です(笑)
    もちろん私も購入しましたよ♪

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  5. まじっすか?
    あらまっすね。
    ちなみに僕は図書館で借りました(笑)。

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