2012/12/31

2012年。締め。総括。


どうも。


保坂壮彦です。


僕は今からこの、「保坂壮彦日記」というブログで、今年の総括をしようとしています。


しかし、どうやら、まだ締めることが出来ないようです。


アジカン後藤氏のお誘いを受けて。


「2012年 ベストアルバム」を「only in dreams」のサイトで個人的に総括させて頂き。


感謝感謝で、いるのですが。


まだまだ、締められません。


明日、31日。COUNTDOWNJAPAN 12/13。にて。


DJをやる使命が残っています。


それをやり遂げないとまとめられそうに無いです。


28日に、2回、DJをやらせてもらいました。


そこで、今年の自分の成すべきこと。


音楽で成すべき、鳴らすべきことを、やり遂げ。


この数日間で新たな成すべき、鳴らすべきことが、湧き出ているのです。


それを済ませないと、どうやら、総括も、締めも出来ないようです。




明日。


もう、今日ですね。


幕張で、逢いましょう。


会えない人も、逢いましょう。


音楽で、逢いましょう。


保坂壮彦が、保坂壮彦でいれるように。


保坂壮彦が、保坂壮彦でいれたのか、どうなのかを確認するように。


2012→2013。


年をまたいで、DJをやります。


宜しくお願いします。




















2012/12/30

「COUNTDOWN JAPAN 12/13」10年連続出演決定 !!







 今回10周年目を向かえる、COUNTDOWN JAPAN。

 私、DJ保坂壮彦も、同じく10年連続10回目の出演が決まりました。

 出演日は、12/28(金)と、12/31(月)の2日間です。

 フェスとして区切りの10周年!!

 個人的にも区切りの10年目!!

 今まで以上の祝祭空間を創り上げあられるように。

 歓喜の音楽が降り注ぎますように。

 あなたの笑顔が溢れ出しますように。

 色んなものが出逢い繋がるように。

 精一杯、頑張りますので、

 みなさん、よろしくです!!

 幕張で会いましょう!!

 たのしみましょう!!!!!




2012/12/16

そうだ、洋楽を聴こう。


 「COUNTDOWN JAPAN 12/13」までもうすぐ。


 今年はどんなDJをしようかな。


 何を選曲しようかな。


 今日、丸一日。自分のストックを整理していた。


 とともに。


 新譜にも目を通した。


 全ての垣根を取り払ってね。


 洋楽邦楽ジャンル問わず。


 雑食。


 そこでたっくさんの音楽と出会った。嬉し。


 そんな中でも、日本で言うところの、オリコン。


 アメリカのビルボードチャートの1位になったいるナンバー。

 Bruno Marsの「Locked Out Of Heaven」に惚れてしもうた。




 さあ、洋楽を聴こう。


 邦楽しか聴いたことが無い人たちへ。


 それも、今、リアルタイムでアメリカで一番売れている音楽を。


 聴いてみよう。


 




 

 どう?



2012/11/24

12月1日。DJ保坂。出演情報。



 12月1日(土)。

 水戸にて下記のイベントを開催します。参加します。

 両イベントに関して、ロケットダッシュさんと参丁目劇場さんがツイートしてくれてます。

 保坂壮彦。

 DJ保坂壮彦として出来る限り、可能な限り、やれる限り。

 全てを出します。

 なのでみなさん!是非お越し下さいませ!!

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 12月でFlat!の2周年になります。それを記念して昼にRIJFでもお馴染みに保坂壮彦さんによるDJ講座とトーク。そして、夜にはFlat!にもDJをやってもらいます。DJ講座はソニック上の参丁目劇場なので限定30名。これに参加するとFlat!はD代のみです。初心者大歓迎。(ロケットダッシュレコード
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 限定30名!保坂壮彦トーク&DJ講座 ■12/1 ロックインジャパンのDJBoothでお馴染みの、 保坂壮彦さんによる、トークとDJ講座です。 トークではRIJFの出演の経緯やこれまでDJ経歴など、保坂さんに赤裸々にお話伺います。 DJ講座では機材の使い方や繋ぎ方などの予定です。(YAKITORI CAFE 参丁目劇場
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2012年12月01日(土)[RocketDashRecords企画]
保坂壮彦トーク&DJ講座
場所 :参町目劇場 (茨城県水戸市)
時間:OPEN 14:30 / START 15:00
料金:高校生 予約   ¥1,000/当日¥1,200(別途D代)
   一般  予約 ¥1,500/当日¥1,700(別途D代)
※トークの半券で夜のFlat!の入場無料(D代のみ)
・限定で30名までとなります。
・トーク1H、講座1Hの予定です。
【 出演 】 保坂壮彦(soultoday/RIJF)
     伊香賀守(RDR/つくばロックフェス)
・ロックインジャパンのDJBoothでお馴染みの、
保坂壮彦さんによる、トークとDJ講座です。
トークではRIJFの出演の経緯やこれまでDJ経歴など、
保坂さんに赤裸々にお話伺います。
DJ講座では機材の使い方や繋ぎ方などを教えてもらう予定です。

チケット予約中。件名に「DJ講座予約」と記載し、
①名前②枚数③電話番号 を送って下さい。
info@rocketdash.com まで
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2012年12月01日(土)[RocketDashRecords企画]
Flat!♭24 -2周年記念-
場所:水戸SONIC (茨城県水戸市)
時間:OPEN/START 18:00
料金:高校生 予約     ¥ 500/¥ 700(別途D代)
   一般  予約 ¥1,000/¥1,200(別途D代)
        ※保坂壮彦トーク&DJ講座のチケットでD代のみ
【 DJ 】 伊香賀守(RDR/つくばロックフェス)/おますみなさい/くろき
     HAGA(POCALIS)/もえっち(ぺろろんちーの)
【ゲストDJ】 保坂壮彦(soultoday/RIJF)

チケット予約中。件名に「♭24予約」と記載し、
①名前②枚数③電話番号 を送って下さい。
info@rocketdash.com まで
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今日の脳内リフレインミュージック
 「Hey Jude - LOVE PSYCHEDELICO」






2012/11/17

ようは、その音楽とやらのことを、人は、「ロックンロール」と呼ぶんだ。




 音楽が遠く離れてしまう時期と、とてつもなく身近に寄り添ってくる時期がある。

 今は、後者。

 それは何故か。

 最近、個人的に素晴らしい音楽が怒濤のように日々鳴って来るからだ。

 今年も後一ヶ月半。

 まだまだ色んな音楽が溢れかえってくる。

 出逢える。

 そんな気がして止まない。

 ………。

 良くも悪くも、

 目の前の世界と保坂の中の世界が転換期や混乱期を迎えたりする時に、

 必ず音楽が鳴り響く。

 そんなタイミングで巻き起こる世の人と保坂の喜怒哀楽の感情が、

 音楽を欲する。

 またはその感情に惹きつけられるように、

 音楽がやって来る。

 そうやって音楽は時代と共に流れるのであります。

 その流れる音楽とは。。。。。

 そう。

 ようは、その音楽とやらのことを、人は、「ロックンロール」と呼ぶんだ。

 



 






2012/11/08

日々。



 なんとなく。

 ほんとうに、なんとなく。

 書くことが決まっていない状態で日記を書き始めています。

 気がつけばもう秋から冬になる。いや。なっている。

 実は、俺、今月、誕生月なんで。

 だから、秋冬の境目産まれなんで。

 産まれた季節って好きなはずなんだけど。

 きらい。

 きらいというか、すきじゃない。

 季節の変わり目の、この、不安定さが、いやで。

 変わりゆく姿、景色、色、音。

 春もそうだけど、そういう意味では素敵な季節なのだろうけど。

 やっぱし、あんましすきになれない。

 自分の外側が勝手に不安定になりやがるのがきらいなんだろうと、思う。

 自己中な俺だから。

 俺のバランスは俺に決めさせてくれってことかもな。

 自分の心模様を人やモノに勝手にいじくられるのがきらいなんだろうとあらためて思う。

 つっても、別にいじくられているわけじゃないよね。

 俺が敏感なだけだよね。

 うん。

 日々。

 最近の日々、は、こんな、塩梅。

 こういうのでも日記なのさ。


 
 あ、そうそう。

 最近、TwitterやFacebookにて。

 「今日の脳内リフレインミュージック」ってやつを綴ってます。

 何の縛りも無く、ただ、その日にぼそっと頭を駆け巡った曲。

 その日にぐっと近づきたくなった音楽を紹介してます。

 古きも新しきもジャンルもなにもかもごった煮で。

 是非、よろしくです。





2012/10/24

「3×60×2」で巻き起こったもろもろ。


 先日のイベント、「3×60×2」。

 久しぶりに色んな意味で濃い一晩だった。

 色んなことがあった。

 何を綴ろうかな。

 まずは、「再会」が、テーマかな。


 イベントスタート約30分前に、7th Floorに入ったんだけど、夜の部の時間帯でライブイベントを行っていたらしく。終わった後に、色んな人達がまだまだワイワイと酒を飲み交わしながら会話に花を咲かせていて。そのイベントのライブの転換DJをやっていた人が、もう、旧知の大先輩DJ。目茶苦茶久しぶりの再会。あった瞬間に、もう、懐かしい!という気持ちよりも、嬉しい!という気持ちが先走っちゃって。ぶっちゃけ、DJイベントのことを忘れてしまうほど会話が盛り上がったというか、俺から聞きたいことがたっぷりあったんで、ずっと喋ってしまいましてね。その方との共通の知人の諸先輩方ともほとんど最近会っていないので、その方々の近況を聞きまくるだけで、なんか、もう、懐かしい想い出が走馬燈のように駆け巡った…、というよりは、「昔、僕は、確かに、そこに、いた」というような感覚かな…。蘇ってくるものが様々な感情と角度と視点で心に突き刺さって来たり、心から解き放たれたりして…。懐かしいということ以上のものが沸き起こったのであります。

 その先輩とは多分、6-7年ぶりくらい?かな?ぐらいの再会。まあ、実を言うと、この先輩と出会っていなかったら、僕は、ロッキング・オンのDJ BOOTHでDJをやるような輩になっていなかったんですよね。ぶっちゃけちゃうと、ね。色んな人との奇遇な出会いと、恩恵と、タイミングと、やら、様々なことが混ざり合って、DJ BOOTHでDJをやることになった僕ですが、その中でも、欠かせない重要人物である先輩なんです。いやぁ。今思い出しても、ほんと、嬉しかった。ていうか、その先輩は、“0時過ぎくらいには終電で帰るよ〜”って言ってたんだけど、僕が1回目のDJを終えた後、1時半過ぎくらいにドリンクカウンターに行ったら、まだその先輩がいてね(笑)。酒飲んで、ニコニコして、楽しそうにしてて。“終電、乗り過ごしちゃったよ〜。でもまあ何とかすれば帰れるよ〜”ってね。なんか、そういう、ゆる〜い、感じ。それがまたその彼の魅力でもあって。とっても嬉しい再会でしたですよ。

 次は、久しぶりに、神君とタイラと一緒にDJをやったということかいな。

 タイラダイスケに関しては、言うまでも無く、一緒に「soultoday」というイベントをやっておりますからして。別に一緒にやること自体、珍しいわけが無いんだけど、気付いたら、「soultoday」自体の開催が不定期になってしまっているので、久しぶりに彼と同じ場でDJをやることになったんですよね。多分、1年以上ぶりになるみたい。ていうか、ごめんなさい。改めてここで、少し触れます。「soultoday」の開催が不定期となり、開催自体が最近滞っていること、お詫び申し上げます。。。主催者としていつかちゃんとした形で説明しますのでしばしお待ち下さいまし。
 閑話休題。
 そして、神君。これがいやはや記憶があやふやで。“俺たちって、まともに同じパーティーで一緒にDJやったことあったっけ?”って話になったんだけど、2人して記憶していることがすれ違い。でも、今、改めて調べたら、結構やってんだよね、これが。吃驚しちゃった。僕は、過去にGetting Betterにゲストに呼ばれてDJをやったことがあって。イコール、それは、その際に少なくとも1回は神君と一緒にやっているってことだろうな…くらいに思っていたんだけど、いやはや、俺、Getting Betterに、少なくとも3回、ゲストでお呼ばれしてDJしていたことが判明しました。2002年〜2003年にかけて。さらに、前田君のPUKE!に、俺と神君が一緒にゲストでお呼ばれしてDJをやっているという。2004年の年明け早々に…。ってことは、互いに一緒にやった記憶が無いといいながら、4回は同じ場でDJをやっていたということになるんだよね。そんなに一緒にやってんのに、なんで忘れちゃってんだ?ってことだよね。。。。何故だ。。。お互い興味を持っていなかったのか。。。(笑)。そんなことはないはずだ。あまりにも昔過ぎる話ってことだということで、致し方ない記憶力ってことで、きっといっつも酔っ払ってるんだろうからということで、すましておこうじゃないか。

 おっとっと。

 もっともっとほんとは言葉にしたいことが沢山あるんだけど。

 あまりにも濃い一晩だったんで。

 でも、今日は、今夜はこの辺で終わりにしておこう。

 これ以上書くと、いつもの長文日記になってしまって。

 途中で飽きられてしまうだろうからね。

 続きは、いつか。

 そう。

 続きは、明日、とか。

 続きは必ず書きます!って言っちゃうと、めんどくさくなっちゃうんだよね。

 予定は未定。

 ごめんなさいね。こんな性分で。

 

 では、最後に、今回のイベントで、超久しぶりにかけた、曲を、紹介して、終わりってことで。
















2012/10/19

3×60×2


明日開催です。



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「3×60×2」
OPEN&START 23:00
前売 ¥1500(D別)
当日 ¥2000(D別)
DJ:保坂壮彦(soultoday)
   神啓文(FREE THROW/Getting Better)
   タイラダイスケ(FREE THROW/soultoday)

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どんなイベント?と言われても、実は、僕の口からは何とも言えない。。。
このイベントの主催&言い出しっぺの、タイラダイスケの言葉を…。

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急遽開催!「3×60×2」!
一晩を3人のDJが60分のSETを2度披露することで形成させるとてもシンプルなスタイル。
これには理由があります。

DJをやっていると色々な事を考えます。
新しい音をかけたい。
古い音をかけたい。
ジャンルを横断したい。
一つのジャンルを掘り下げたい。
お客さんの期待に添いたい。
お客さんの期待を良い意味で裏切りたい。

DJにとって、持ち時間60分というのはちゃんと「寄り道」できる時間。
実はその「寄り道」が一番音楽的だったり、DJの面白みに繋がっているんじゃないかなと思います。
さらに出番が2回あれば表情も変えられる。
朝までという制約の中でそれを実現するためにはDJは三人でなくてはいけないのです。

シンプルですが、とても贅沢な一晩。
是非それぞれのDJの「寄り道」じっくり楽しんでもらえたらと思います。

(タイラダイスケ)

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こういう感じです。

明日…。
是非、DJ保坂としては、やりたいことをやり尽くしたい。
やって欲しいことを背負うよりも、伝えたいことを優先したい。
新しいことよりも、人より歳を喰ってるんで、古き良きを優先したい。
それは、保坂は、元来、邦楽ロックDJじゃなかったんだよ…っていう。
そんな側面を魅せることになるかも。いや。魅せたい。
そんなDJをやるつもりです。

イベントの日程が決定したのも遅かったし。
告知も遅かったし。
いきなり聞いたことも無いイベント名だし。
でも、保坂と神君とタイラというメンツという。
不思議なようで不思議じゃ無いのか?
当たり前のようで当たり前じゃ無いのか?
という。


やる側も、何が起こるか解りませーん。
そんな、一晩。
一緒に過ごしてみませんか?






2012/08/31

保坂壮彦日記のはじまりはじまり。


数年前の日記の更新頻度に比べると明らかに怠慢になってしまっている、この、保坂壮彦日記。
いつからはじめたかというと、2001年10月からなのですよ。
自分でも振り返ってみて吃驚しています。
最初はブログ自体のサービスを簡単にはじめられなかったので、
完全に独学でホームページ作成の技術を覚えて、
個人サイトを作って、
その中に日記のコーナーを作って、
必至こいて書き続けていたんですよね。

もし興味があったら、こちらのページから、
僕の過去の色々な様々な言葉や写真や出来事や思いやなんやらを、
のぞき見してやってみてください。

いやしかし。

今自分で振り返ってみたけれど。
恥ずかしいのもあるけれど。
昔の俺の方がよっぽどしっかりしてんだよなぁ。

情けないぜ。


過去に固執するではなく。
過去に憧憬を思うではなく。
過去に倣う。
それも自分の個人史に学ばされてみる。

そんなことをここ数日かけてやってみようと思います。




 

2012/08/07

『ROCK IN JAPAN FES.2012』を終えて。



 個人的には、8/3(金)だけの出演だったけど。
 昨日で3日間が終わったということで。
 改めて今日、終えて、の、ブログを書きます。

 8/3。金曜日。DJ BOOTHに来てくれた人、来れなかった人、全ての人に感謝です。
 あの場に鳴り響いた全ての音楽に感謝です。
 ロッキングオンのみなさま。毎年のように出演をオファーして頂き、感謝です。
 BOOTHの設営、運営などなどに携わって力になって頂いたスタッフの皆様、感謝です。


 今年ほど、音楽の在り方というものをひしひしと感じるフェスはありませんでした。


 時代の流れと共に生まれ出た様々なアーティストが、様々な名曲を産み出し、それがオーディエンスに響き渡り、その響き渡るあらゆる音楽をDJが自らの個性を発揮して、鳴らし、それを共有して、その場が素晴らしい空間になるというのが、DJ BOOTHです。年を追うごとにその規模は大きくなり、認知度も広まって今に至っています。そんな歴史の中で、ロックDJというものも色んな形で認知されるようになり、ジャパンフェスの中でのDJ BOOTHの立ち位置も変化していくことになりました。決して固定しない、毎年のように変化を遂げるのがDJ BOOTHで。それを創り上げることが使命でもあったりするのですが。それを操ってやろうというのはDJのエゴであり。どうあれこうあれ、主役はオーディエンスのみなさんなのです。その主役のみなさんに、主役の主役である音楽を如何に届けるか?如何に祝祭空間を産み出すのか?というのが僕の使命であると思っています。

 そうは言いつつも、千差万別。ひとりひとりが感じる音楽というものは違うもので。固定されたアーティストのライブを観に来る場所ではないわけでありまして。それでも、そこにいるみんなを、一人でも多く、みんなを、楽しませることを考えて挑んでDJをやっているのでありまして。100人いれば100人全員満足はさせられないかも知れないけれど、それでも、そこに挑んで行くことが使命であると思って毎年あの場でDJをやり続けていました。

 しかし、今年は、正直、みんなが、オーディエンスがどのように音楽を捉えて、どのように音楽を楽しんでくれるのか?という、原点中の原点を掴むことが難しかったのが事実です。例えば、“あの曲をかければみんなが踊ってくれる”、とか。“今年は、この曲を自らのキラーチューン、アンセム、として鳴らせば、みんなに届くだろう”、とか。そういう試行錯誤しつつ、プレイしたのですが、自分の思うようにいかない場面が多々ありました。これは、自らの力の無さから来ることかも知れません。そう言ってしまえば、それで終わりなのかも知れません。けれど、それ以外にも、理由はあるなって。ひしひしと感じたわけです。

 先にも述べたように、時代は変わります。それは、ロックを聴く年代も移り変わっていくということです。さらに、ロックをDJとして楽しむ場が、基本的に日本の都心部のクラブやライブハウスでのオールナイトのイベントで培われてきたものが土壌になっているということ。それが、良き意味で巨大化して、今のようなジャパンフェスのDJ BOOTHが産まれたといっても過言では無いのです。それはそれで正しい道だったのかも知れませんが、このご時世。当たり前のように未成年はオールナイトで踊れない。さらに、成年であろうが、オールナイトのイベントを開催することすらもあらゆる規制で難しくなってきている。

 そう考えると、DJ BOOTHに来てくれたみんなの中には、あの場で如何に楽しめば良いのか?ということを初めてあの場に来て探っていた人も多かったんじゃないかな?とも思ったわけです。DJというものが、どういうもので、何をやって、それを観て、聴いて、どうすればいいのか。そういう音楽の楽しみ方を改めて知るべく場所となっていたのかも知れないって思ったのであります。でもね。そんな状況はぶっちゃけ今に始まったことでは無いわけで。今までのDJ BOOTHの歴史の過程の中で、DJも、音楽も、オーディエンスも、時代と共に新陳代謝を繰り返してきていたし。だからこそ、今でも沢山のみんなが楽しめる場所として成立しているわけですから、“何をいまさら…”と言われそうでもありますが。とにもかくにも、ここまであからさまに変化を感じたのは今年が初めてなんですよね。

 ロックとは、音楽とは、決して時代とは切り離せないものです。でも、その時代というものが、色んな意味で飽和している昨今。音楽シーンというものがあるようで無いような現状。故に音楽は多様化しているし。否、その一方では、韓流やアイドルがマジョリティとして受け容れられて肥大化しているし。その影響とは言いたくないけど、純粋たる音楽やロックの力が減っているし。堅いことを言えば、少子高齢化っていうのも関係してるんだろうなって思うし、ね。CDが売れないとか、色々云々。思うわけです。そんな、現状を、DJ BOOTHの上から音楽を鳴らして、目の当たりにしたと。言い過ぎかも知れないけれど、そんな感覚を、急激な変化として、今回は、あの場で、初めて、感じたのであります。

 長文失礼。

 だからといって、今年の3回のDJ、全てにおいて、白旗を挙げてしまったとか、お手上げ状態だったわけじゃないです。そんなことは絶対にありません。本当です。むしろ、その混乱と試行錯誤があったからこそ充実したDJをやれたと思っているくらいです。

 朝から幾度となく、プレイしながら、目の前にいるみんなを感じながら、自らの手で解き放つ音楽を選びながら、熱量がどうなるか予想しつつ、空間がどう広がるか感知しながら、やりきることはやりきったと思っています。

 このブログでここまで長々と語った理由がどうあれなんであれ、あの場にいたみんなと、あの場にいなかったみんな、色んなみんなに支えられたからこそ、乗り切れたし。実際、なんだかんだで、目の前に繰り広げられていた数々の歓喜の瞬間がたくさんあったからこそ、僕も楽しめたので。本当に僕は幸せ者だって思いました。

 結局、音楽がこの世にあるからこそ、ああいう場所が、こういう感情が沸いてくるっていうことなんです。すっごい極論、かつ、楽観的な発言をすれば、“音楽があれば無敵だ!”ってことだということなのかなって思いました。だからこそ、その無敵な音楽を、単なる薄っぺらい音楽にしてはけないなって。そう思ったのであります。そう思わせてくれたのが、今年のジャパンフェスでありました。感謝です。

 だからこそなおさら、音楽の在り方というものをひしひしと感じるフェスになったと。

 強引にまとめると、こういうことです(笑)。

 まあ、ここで書き記したこと全ては、僕の一方的な解釈でありますからして。一方的な発言でありますからして。単なる一人のDJが感じた、ちょっとした戯言、または、暴言?程度に思って貰うだけでも満足です(笑)。こんなことを最後に書いたら、本末転倒かもしれませんが、ね。そんな感じですよ。

 基本的に、ブログを書くときは、頭の中空っぽにして書いてますので。さらに、書き終えても読み直して修正とかもしないので、ほんと乱雑な文章になっていて、相変わらずの、あっち行ったりこっち行ったりの、中身が濃いようで薄いような、ただただ文章が長いだけのブログになっちまいましたけど、最後まで目を通して頂きありがとうございます。

 まあ、こんな小難しいDJ保坂でありますが、今後ともよろしくであります。でもって、もし今回のジャパンフェスでのDJ保坂の感想なんぞやを送って頂けるのであれば、そんな有り難き優しい方がいらっしゃいましたら、下記アドレス宛に宜しくお願いいたします。

  allisloveisall@gmail.com


 おわり。



 追記:
 そういえば、フェスに挑むブログにて、“終わったらみんなとハイタッチしたい!”って意気込んでいたけど、結局、終わった後は、例年以上に、疲労困憊で…。望みがが叶わなかったことを深くお詫びいたします…。実は、終わった瞬間に、“心の中ではハイタッチしていた!”、よ、ということで。どうか、お許し頂きたく存じます(笑)。






2012/08/02

『ROCK IN JAPAN FES.2012』にむけて。


日をまたいで、もう明日から始まりますね。
『ROCK IN JAPAN FES.2012』。
保坂壮彦は、8/3(金)に出演します。合計3回、あの、DJ BOOTHに出演します。

今年で、12回目となるんですよね。12年目。

2001年に初めてDJとして出演させてもらって。それから、片平君と2人で、3日間を通して出演するという、RESIDENT DJ制となって。その後に、前田君も加わって、3人で3日間を通して出演することになって。長きに渡って3人4脚でやって来て。去年の夏から、日割りで出演になって。今年も金曜日の出演と相成りました…。って、簡単に言えるけれど、その歴史を振り返ると、とてつもなく長いってことを身に染みて感じている今日です。


“感謝”


この言葉に全ての想いを込めて、いま、ここにいます。


“ありがとう”


この言葉に、も、全ての想いを込めて、いま、ここにいるんです。


フェスはまだ始まってないし。終わっていないんだけど。
既に感無量な。
そんな気持ちに包まれています。

世の中にはたっくさんの音楽があって。
たっくさんの人達が音楽を鳴らして。
たっくさんのDJがいる中で。
毎年のように出演させてもらえていること。
しかも12年も。
その重みをとても感じているのです。

一言では言い表せない。この重みの感覚。
どう表現すればいいんだろうか。

う…。言葉に詰まる。。。。。


最近、音楽ってなんだろうって思うんです。
ていうか、音楽に携わっている保坂ってなんだろうとも思うんです。
これまた言葉に詰まる想いなんですよね。。。。。

とにかく。

DJ保坂壮彦と言われている、名乗っている以上。
今年も最高のパフォーマンスが出来るように、挑みます。

そうだ。
そうだそうだ。

今年は、DJ BOOTHに遊びに来てくれた人。
みんなとハイタッチしたい気分。
あの、でかいステージ上で。
自分だけ、アーティスト気分で、王様気分で音楽を鳴らすだけじゃ嫌だ。

みんなで作る、空間。
それが、DJ BOOTH。
だからこそ、終演後。
その場にいたみんなと。
いなかったみんなとも。
音楽は素晴らしい!って。
分かち合いたい気分です。

会いたいです。

みんなに。

うん。

よろしくね!!



P.S.
今年、僕がDJとして出演している『Alchoholiday』。そのイベントで一緒にDJをやっている、はんさんが、HUNGRY FIELDで、『アルトト』という飲食店を出店します。僕も、ふらふらっと顔を出しますんで、是非ともみんなも来て下さいね。旨すぎるカレーが満載です。




2012/07/11

中村一義 『対音楽』 全曲解説



本日発売。中村一義『対音楽』の全曲解説を書かせて頂きました。

保坂壮彦オフィシャルサイト「ALL IS LOVE IS ALL」限定公開です。

是非ご覧下さい。

中村一義  『対音楽』 全曲解説





2012/07/05

「ROCK IN JAPAN FESTIVAL 2012」 12年連続、出演決定 !!








今年の夏も出演することになりました。

2001年に初めて出演してから、早、12回目。

12回目というと、当たり前のように、12年目。

本当に感謝です。

こんなにも長きにわたり、最高の場所でDJをやらせていただいていること。

心から感謝です。

みなさん、ひたちなかで逢いましょう!!


DJ保坂壮彦 最新情報 2012/07/05



2012.7.13(Fri.)

alcoholiday vol.30

OPEN&START: 23:00~all night
@下北沢 CLUB Que

DJs:
小野 眞一 (100sフィッシュバスケットbathbeer、ペン・Oのサイン)
保坂 壮彦 (soultoday
はん ふぃそん (altoto

Guest DJs:
小里 誠 (THE COLLECTORS
and more...

Ticket:
ADV / 2,300yen (1drink inc.)
DAY / 2,500yen (1drink inc.)


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2012年07月14日(),15日(

[RocketDashRecords企画]
GFB'12(つくばロックフェス) 
場所:豊里ゆかりの森野外ステージ (茨城県つくば市)
時間:OPEN / START  9:30 END 20:00予定
料金:HP参照。

【 LIVE 】 <14日>曽我部恵一BAND/SEBASTIAN X/tricot/きのこ帝国/
           rega/チーナ/The Flickers/東京カランコロン/...and more
<15日>bonobos/ oonoyuuki(BAND SET)/GELLERS/
           VOLA & THE ORIENTAL MACHINE/KIMONOS/
           オワリカラ/Czecho No Republic/...and more
< DJ > 2日間 保坂壮彦(soultoday)
            15日 ヒサシthe KID(THE BEACHES)


中村一義『対音楽』ディスクレビュー。


中村一義『対音楽』
2012年7月11日(水)発売
【CD+DVD】VFCV-00096/B 3,800円(税込)
【CD】VFCV-00097 3,150円(税込)
※DVD付初回盤スリーブ仕様
※DVDには本人制作&語り下ろしによる各楽曲解説とMUSIC VIDEO 「運命」を収録
※シングル・アルバム連動特典あり
※アルバム購入者対象ライブチケット先行予約あり


<作品詳細>
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 デビュー15周年!約10年ぶりとなる中村一義・ソロ名義となる超弩級のニューアルバムが7/11(水)、ついにリリース!

 1997年、シングル「犬と猫/ここにいる」で鮮烈なデビューを果たした中村一義。

 デビュー15周年を迎えた今年7月、『中村一義×ベートーベン』という前代未聞のコンセプトのもと、作詞作曲、アレンジ、演奏、プロデュースに至るまで、その全てをたった独りで担い創り上げた超弩級のニューアルバムがいよいよ発売決定!

 シビアな視点から混沌とする現代を見つめた鋭い歌詞の世界観と、中村のバックグラウンドにある豊潤な音楽性から紡ぎ出された多彩な収録楽曲には、自身のルーツともいえるベートーベンの交響曲第1番から第9番までの印象的なフレーズが曲順に沿って取り入られており、まさに中村一義という唯一無二のアーティストが創り上げる音世界と直接対峙するマスターピースといえよう。

 約10年振りとなる待望のニューアルバム、

 中村一義の新たなる金字塔が今ここに鳴り響く!

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<ディスクレビュー>


 中村一義にとって、ベートーベンは、音楽の師であり、ある意味それ以上の存在であり。当たり前のように音楽としてベートーベンを聴くことはあっても、ベートーベンの音楽に触れて、自らの音楽を創るにあたって、『中村一義×ベートーベン』などという行為をするようなことは考えも付かなかったはずだ。
 しかし、彼は、果敢にもこの作品にてそれにチャレンジする決意をした。それは、このアルバムタイトルが示す通り、『対音楽』という、彼が新たな音楽を産み出すために、彼なりに音楽に真摯に対峙するためには避けられない道であったからだ。いや、避けられないという言い方はちょっとニュアンスが違うかもしれない。いつか挑まなければならないという想いが、彼の心の奥底にずっとあったのかもしれない。


 その想いを実現させたのは、その背中を押したものは、彼のお祖父さんである、故:中村二郎氏であろう。先行シングル『運命/ウソを暴け!』からの、中村一義のアーティスト写真やジャケットに常に映り込んでいる白いマスク。これは、彼のお祖父さんのライフマスクである。
 中村一義にとって、中村一義が中村一義という人間を形成し音楽を産み出すことをライフワークにするにあたって、偉大なる師であった、ベートーベンと中村二郎という彼等への敬意と想いを込めてこそ、音楽に対峙する作品を創り上げるんだということの現れだ。
 それも、100sというパーマネントではないバンドで作品を創るのでは無く、中村一義という人間独りで落とし前をつけなければ意味が無い、という。だからこその、久しぶりのソロ作品と相成ったのだろう。


 こうやって言葉を綴ると、この『対音楽』という作品は、中村一義の極私的な作品なのかも知れないと思う人もいるだろう。それは正解であり、間違いでもある。極私的な作品とは、決して誰もが共感出来ないものであるという意味では無い。
 人というものは、僕を知るためにあなたを必要とする。あなたがいなければ僕を知ることが出来ない。故に誰もが自分の感じたことを、音楽に託し、世に放つ。それが私小説的であろうがファンタジーであろうが、ひとりのアーティストから産み出されたものは全てが極私的な作品なのだ。
 いや、そうでないものもあるだろう。何の魂も込めずに、音楽を大量生産するアーティストもいるからして。それはもうもはや、音楽ではないと言ってしまおう。自身の想いで言葉でメロディーでリズムで…と、誠心誠意、魂を込めた作品でなければ、それは音楽と呼んではいけないとまで言い切りたいのだ。


 だから、中村一義の最高傑作は、ファーストアルバムの『金字塔』であると言う人が多い意味も解る。彼がメジャーデビューまでに歩んだ個人史を総括し、それを普遍化させた作品が『金字塔』だからだ。そして、そこから15年…。今ここに生まれ落ちた『対音楽』という作品…。
 これは、その『金字塔』さえも飲み込み、それ以降の彼の個人史を全て包括したものである。こう表現してみると、この作品に秘められた、とてつもないポテンシャルを伝えることが出来るだろうか。伝わって欲しい。いや、伝えたい。


 今回の作品において、特徴的なものは、全楽曲におけるメロディーのポップさがある。ポップなメロディーの強度が凄い。さらに、歌詞においても、シンプルさが目立つ。難解な語彙を駆使する手法の対極を行くかのような、とても根源的かつ普遍的かつ真理を突く言葉が綴られている。
 あとは、ベートーベンの魂が後押しをするように、弦楽器の響きを中心としたクラシカルな音が顕著に表れ、ベートーベンの交響曲そのまま、9曲で終わる(ボーナストラックを除く)というアルバムのシンプルさが、彼の今までの作品の中では無かったところだ……。



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 実は、今回は、ここで、作品のレビューを終わりにさせていただきます。。。


 今回、この、『対音楽』という作品をもっと奥深く掘り下げて行きたいと思っており。アルバム全曲解説という形で、近々、改めて、書き記し、公開することを決めました。そちらの方では、もっと、音が伝わるように。もっと、この作品の素晴らしさが伝わるように。ありったけの力を込めて届けようと思っています。


 是非、期待していて下さい。