2011/12/12

『ALL IS LOVE IS ALL』 セルフライナーノーツ 23〜25



- 23 orange sunshine distortion / The Flickers

 今回のアルバムを創るにあたって、“ニューカマーバンドを収録したい!”という思いがあった。まだ世間一般的に認知度が狭いけれど、今後必ず活躍飛躍して行くであろうバンドの音楽を伝えたいという思い。その思いの結果、彼等のこの楽曲を収録するに至ったのです。全ての楽曲に言えることになるけど、このアルバムで初めて出会った音楽をきっかけとして、そのアーティストのことをより深く知ってもらえれば、もうそれは、DJ保坂としての本望を遙か超えるほどの喜びなんです。
 彼等の音楽は、アンダーグランドミュージックで終わらない。ビート感や楽曲が醸し出すダークネスと、心地よいポップなメロディの融合。和製ニュー・オーダーとも言えるような、音楽性も最高のバンドなんです。


- 24 Electric Surfin’ Go Go / POLYSICS

 今となっては当たり前のようになった、ロッキング・オン主催のフェスでのハヤシ氏のDJプレイ。初めて体感したときの衝撃度は凄かった。最高に上がるし、笑えるし、踊れるし。ほんと、いつの間にか名付けられた、“DJという名の不法集会”は、もうフェスにはかかせないアクトになった。それがあるからこそ、あったからこそ、僕の中でのPOLYSCS愛が膨らんだと言っても過言ではない。
 そんな思いも込めて、僕が彼等の曲を自らのMIX CDに収録するならば…これだ!これしかない!と。他に選択肢はなかった。これしかなかった。理由は沢山あるが、僕にとってのPOLYSICSはこの楽曲なんですよ。


- 25 Delight Slight Lightspeed / avengers in sci-fi

 “ロックンロールはイントロの10秒〜15秒を聴くだけで、それが名曲か名曲じゃないかが解る”ということを、以前先輩から教わったことがある。それが全てとは言わないが、確かに僕もそう思うのだ。その楽曲が名曲であるのならば、“どこを切り取って聴いても素晴らしいと思えるはずだ”という暴論さえも僕は吐いてしまうほどの極端な人間でもあるのです。そんな観点から行くと、もう、彼等のこの楽曲はイントロ部分で昇天でしょう。昇天ということは、名曲なのですよ。昇竜拳!の如くのイントロダクションで、はい、決まり!です。
 そこからサビに向かっていき、力強く突き進みながら、ブレイクダウンしたところで、ビートを敢えて落とし込んで、次なる楽曲へバトンを渡すように…。

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